
至福のゆるゆるオイルトリートメント7日間が過ぎ
今日から3日間、治療は次なるステージへ。
ヴァステぃとか呼んでいたが
オイルマッサージとターラで出て来た不浄を汗と便で全身から出すのだそうだ。
まあ、日本で言うところのサウナ&浣腸をするらしい。
いつものオイルマッサージの後、インド式サウナボックスへ案内される。
箱の中でイスに座り、頭だけ出した状態。
お笑いか何かのマジックショーみたいだ。
ひと汗かいた後に、治療室に戻り、浣腸。
な〜んかよくわからんがスッキリした。
それにしても、担当の研修医の1人は治療の始めに
「今日は私にとって大変な日なので祈っていて欲しい」
などと頼み込み、
治療中もずっ〜ともう1人と何やらしゃべっていて、気もそぞろ。
2人とも朝8時に治療を終わらせてドキュメントの用事で町へ出かける云々という。
こちらには関係ない自分たちのことで
何やら深刻に大変そうな様子がしんしんと伝わって来る。
真面目にやらんか〜と怒る前に
おうおう、がんばれ〜などとお人好しにも
親心気分に。
夜、コテージに訪ねて来たのでよくよく聞いたら、
彼らの学校からのドクターの免状交付手続きの日だったらしい。
無邪気に喜んでいて、
「祈ってくれた御礼に」
とインド菓子などくれた。
な〜んだか親になったみたいな妙な感覚。
そういえば、初日からずっと彼らとの関係は疑似子育て体験みたいに
日々進行していったのが面白い。
どんどん成長する子どもの傍らにおいては
今日という日、
今という瞬間は
二度とない
ちゅうことですわ。

- 2008/02/16(土) 15:58:14|
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アーユルベーダでの食事は
マイルドな南インド薬膳カレーが主体。
朝は少しバラエティがあって
米粉を練って作った
白い蒸しパンみたいなのとか
パンケーキみたいなのとか
クレープみたいなのとか
クスクスのインド版みたいなのとか
そういった主食に
ココナッツカレーとジンジャーティー。
時にバナナ。
昼は日本米よりさらにふっくらとしたケララ米に
黄色くて酸っぱいヨーグルトスープみたいなのと
カレー2種類
ココナッツの和え物みたいなチャツネに
日々の野菜やフルーツがカレー風味に調理され
全部を混ぜまぜにして頂く。
夜はチャパティという少し固めのクレープみたいなのに
サンバルというカレー、サラダ、調理野菜。
薬膳水とお湯は常に供給。
最初のうちは食事前に空腹にあえいでいたが
そのうち身体が慣れて来た。
時間の経過も、
持って来た本も読み終わったところで
今度は身体一つ使って
ゆ〜っくりと試したい事をやっていると
あっという間に次の食事時間になってしまう。
身体一丁あれば
自分も満足
退屈知らず。
これまた、ダンスの醍醐味かもしれない。
身体オタクなオタッキーにあっという間に時間が過ぎてゆく。
なんにもない、空っぽの、けれどもとっても豊かな時間。
- 2008/02/15(金) 15:41:14|
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治療6日目。
ちょい便がでてない
といったら飲むオイルを処方され
これはすごい効き目であ〜る。
痛みもなくシャ〜ッと。
日本で便秘に悩みながら働く婦女子に分けてあげたいくらいだ。
*****

さて、今日は門の外へ出てちょい冒険。
畑の小道を辿り、奥へ歩を進めると
そこには村があった。
子どもも大人もニコニコと寄って来て
片言の英語でこちらの名前と国を聞き、
カメラで写真を撮るとうれしそうにする。
生粋のフォトジェニ&エンターテイナー達だ。
土や岩の細道を素足で軽々と移動する。
村の小学校にある井戸から水を汲み
頭にプラスチックの壷を載せて自宅へ運ぶ。

あんな風に素足で土道を歩けたら気持ちいいだろうなあ。
と憧れつつ、百円ショップで買った健康サンダルで歩く自分。
このサンダルは物珍しいらしく、私の行く先々で
インド人スタッフが密かに試し履きをしているのを知っている。
青空に響くパーンパーンという音は
衣布を振り回し壁に叩き付ける人力洗濯の音である。
ここには人間の人力が逞しく当たり前の様に生きている。
*****
夕方、散歩の後、また少し芝生の上で動く。
遠巻きに観客。
どうやら昨日より増えている。
観客を得てパフォーマンスモードに走らぬよう
自分を制する。
あくまでも治療優先。
インド人夫妻から安否の電話再び。
「食べ物は大丈夫か〜?」
などと気遣うあたり
ケララ州のマイ両親みたいな気分になってきた。
素敵なバレンタインギフトだ。
夜、村のどこからか、タブラの音。
来週のお祭りの練習らしい。
ちょい血が騒ぐが、安静中なので堪えて
おとなしく寝る。
身体の奥でエネルギーが少しずつ蘇ってきたようである。
- 2008/02/14(木) 15:25:15|
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いつも

トリートメントの終わりには
赤子のように全身を洗ってくれる。
臨死体験から生誕体験まで
人生の始まりから終わりまで
なぞっているかのごとく。
不思議な感覚だ。
その合間合間にいろいろな思いが浮かび上がり
濾過されてゆく。
コテージに戻って朝食を摂っていると
日中の炎天下に
コテージの前に広がる外の畑に入ったトラックがぬかるみに突っ込み
大の男が7,8人、往生している模様。
1,2時間の間、木切れをタイヤの前に突っ込んだりなんだりした結果
ロープで車を引っ張り救出。
何を運ぶのかと思いきや、
非常に重そうな丸太を8本位担いで
次々に荷台に乗せていた。

何もない日々の思わぬエンターテイメント。
邪気のない人間の仕草が何よりも純粋なパフォーマンスである。
それにしても
彼等の要領の悪いめちゃくちゃぶりは
なんとも笑える。

今日はあまりに夕焼けが美しく
これまで全く動こうともしなかった身体が
芝生の上でほんの少し伸びやかに動く。
気がつくと
お隣のコテージのポーチにいたスェーデン女性や
お掃除係の人達の視線が集まっていて
ちょいとストレッチがてら静かに遊んだだけなのだが
申し訳ないくらい随分と絶賛を受ける。
スウェーデン人は英語で、
英語の出来ないインド人スタッフは身振り手振りで
感動を語りかけてくれた。
ダンスって自分の身体ひとつあればいい。
動くだけで言葉も通じない人にも何かを与える事ができる。
便利だなあ〜と思う。
- 2008/02/13(水) 17:24:19|
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早朝のトリートメントでは身体が冷たくなり
死んでゆく自分という感触が新しかった。
疑似臨死体験、みたいな。
うん、きっとこういう風に身体が冷たくなってゆくのだろう
そんな気がした。
この先、死んでゆく人がもし身近にいたら
身体をさすって温めてあげたい。
というか、かつての祖母の死に際にそうしてあげれば良かった。
そんなことをふと思う。
温もれるのも生きてるうちならではだ。
きっと、生きてるうちにもっと遠慮せず
しっかりと優しく温かさがわかるように
触ってあげたらいいんだ。
*****
昨夜の雷雨でテレビのアンテナが壊れたらしい。
まあ、こんなジャングルでテレビが見れる方が奇跡だ。
今日は風が解放感を誘う。
治療開始4日目。
少しは元気になってきたか。
今日さらに入居者。
インド育ちのカリフォルニア在住インド人男性と
ドイツ人だがシンガポール在住の宝石商人の女性。
これで6棟しかないコテージは満室となる。
朝と昼は静かに外のポーチで目の前の自然を愛でながら過ごし
夕食はスウェーデン人の2人連れ以外の5人が自然と集まり
コテージと外来を結ぶ中腹の食堂で1時間ばかりおしゃべりしながら過ごす
というスタイルになって来た。
それぞれ全く違う職業なので話しが新鮮で面白い。
ダンスの世界の外側にいる。
見知らぬ世界の話しに興じている。
そのことで心身がリフレッシュして喜んでいる。
生と死を事ある毎に感じている。
思う。考える。
空っぽの時間に言葉や意識が豊かに漂う。
こういう時間を必要としていたんだなあ、きっと。
- 2008/02/12(火) 17:09:43|
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朝5時半夜明け前には起きて
6時に養命酒みたいな色のまずい薬を飲み
7時にはトリートメント個室へ。
オイルマッサージとターラでほげほげになって戻ると
朝食が用意され
食べ終わると昼食までの数時間を静かにぼんやりと過ごし
13時過ぎに運ばれて来る昼食の後には薬を飲み
外来診療所の隣にある図書館で
文字化けのインターネットを開いてみるも何もできず
15時にはココナッツジュース、
16時半にはジンジャーティとラスク、
19時の夕食までひたすら待つ。
そんな暮らしである。
空白の時間が心身に心地良い。
あまりにも何も起こらないので
ちょっとした風や太陽の光の具合の違い
ひとつとしてない同じ1日
小さな違いのひとつひとつが目に留まり心に留まる。
今日は雷鳴が轟く。
昨日新しく入居したのはスウェーデンからの50代位の二人連れの婦人と
アムステルダムからの若い女性。
皆静かに話す。
ここには静かに話してしまう空気ができている。
夜の闇は漆喰のような黒。
恐怖はない。
この国には日本の様に個人的な恨みをもった幽霊というよりは
神々がいる。そんな気に自然となる。
かつて、アメリカのアリゾナ州の夜の広大な砂漠では
「宇宙人がいる、いてもおかしくない」
と思った。
インドネシアの夜には
「魔術師がいる、魔物がいる、いてもおかしくない」
と思った。
ここには、ヒンドゥーの神様達がいる、いてもおかしくない。
当たり前の様に。かなりの説得力を持って。
そんな匂いがぷんぷんだ。
だから暗闇に恐怖はない。
- 2008/02/11(月) 16:41:13|
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