バラ
2008年8/12(火)第二回海外在住アーティストの話しを聞こう会 ゲスト:
今津雅晴 トーク記録です。
今回は、記録の間に「解説」として後付けの文章を加えさせて頂きました。
当日来場者 31名 (男性8名、女性23名) 年代別: 10代 女性1名 20代 女性14名 男性1名 30代 女性5名 男性4名 40代 女性3名 男性2名 50代 男性1名 職業別: ダンサー、舞台創り手:14名 制作、プロデューサー:4名 会社員:4名 建築、デザイン、写真:4名 自営:1名 学生:3名 大学教員:1名 約2時間に渡り、前回同様のトーク項目に沿いつつも
質問や補足説明、意見など、会場からの声が度々積極的に届き
一方通行ではない対話に近いトークが行われたことは、
「緊張する」と言いながらも、
場内の空気を柔らかくアットホームにしていった
今津氏のキャラが大きく影響したと思われる。
また、イタリア在住のバレエダンサーも会場にいたので
国やダンスのスタイルによる違いによる条件なども
垣間見られ、興味深く、充実した内容の会となった。
以下記録:
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1: before and after はじめの一歩 -1.海外へ行く前の、日本でのダンス活動(ダンス歴) 日本では、自分で振付したり、Mラボ、コンドルズ、レニバッソなどで踊っていた。
-2.海外へ行く事になったきっかけ パントマイムのグループのポーランドツアー、コンドルズの海外ツアーなどが海外初体験。カナダに関しては、2000年に日本とカナダの交流企画として行われたCJ8というダンスプログラムの日本側ダンサーとしてモントリオールに1ヶ月クリエイションのため滞在した。(CJ8では、カナダの振付家は日本のダンサーに振付けし、日 本の振付家へカナダ人のダンサーに振付けするという企画で、両国各4組、合計8組の作品が上演された)
その時の、現地でのゆっくりと作るスタイルが自分に合っていたこともあり、それをきっかけに、3年間くらい自費で度々渡航し、行く度にプレゼンテーションの一環として、スタジオパフォーマンスなど会を開き、プロデューサーを招いたりしていたところ、見に来てくれたルィーズ・ルカバリエ(Louise Lecavalier ラララ・ヒューマンステップスの 元メインダンサー)から、一緒に踊りたいとオファー(申し出)があった。
その後、文化庁の在研(新進芸術家海外研修制度)で、1年間モントリオールに住むことができ、期間中にルイーズとデュオを作った。
-3.最初のダンサー契約のこと エマニュエル・ジュートという現地の黒人ダンサーと一緒に、昨年2007年11月に作品を作り、発表した。これに関しては、プロジェクトとしてのダンサー契約を結んだ。
その後、マリー・シュイナールからの申し出を受け、カンパニーと契約を結ぶ。
-4.日本との違い、海外で始めて気づいた事など これは、自分にとても合っていたことだが、クリエイションの時間が非常に長い。ゆっくりと時間をかけて作る。ルイーズとデュオを作ったときも、丸1年かけて、作っては壊しを繰り返していた。初演後、公演が始まっても作っては壊し続けた。そういう点においては日本と違うと思う。
Q: 国に寄っては、在研の後、日本に住まなければならないという規定があると聞いたが、そういう規制はなかったのか?
A: モントリオールは移民に対して開かれている。そういった規制はなかった。
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■JOU解説: 今津氏の場合、スタート起点は、「海外ならどこでもいい」ということではないように見受けられる。もちろん最初は、日本国内のオーディションで、チャンスがあれば何でも、といったことでしかなかったかもしれない。が、それに合格して、仕事として、たまたま出会ったその町、そこにいる人々、コミュニティ、 といったものが、自分に合い、気に入り気に入られて、そこに居着いてしまったパターンかもしれない。
モントリオールという町、そしてダンスコミュニティとの最初の縁(CJ8 )をきっかけを活かし、それから先は、自らの時間とお金をかけて、自力でつながりを育んでいった結果としての、カンパニー契約であったと言えるのではないか。
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2: Living and working あちらの暮らし -5.雇用される側として カンパニーダンサーの生活(1日、1週間、1ヶ月、1年の大体の様子)
毎日のスケジュールでいうと、
朝 9:30-12:00 カンパニークラス、但し、これは出ても出なくても良い。
昼 13:00-15:00 リハーサル、30分休憩後、15:30-17:30クリエイション。
朝のクラスがない時のための、クラス受講補助金が1年間毎にカンパニーから至急されるので、ヨガなど他のクラスを外に受けに行くこともある。
通常、リハーサルはモントリオールで行い、海外ツアーに出かける。これまでの生活で言うと、この半年のうち、1ヶ月間モントリオールにいて、後の期間はツアーに出ていた。
ツアー中のスケジュールは、毎回異なり、劇場の状況、メンバーチェンジなどカンパニー側の状況などにより、その都度決定される。基本的には、カンパニークラスは初日以外は毎日ある。
-6.ダンサーとして求められること 雇用される側としては、やはり、日本人として求められることが多いと思う。
あちらでは稽古の時に、振付家の他に、振付家のアイディアを把握する仕事をしているリハーサルマネージャーがいて、その人に動きのきっかけを聞かれれば、ダンサーとして説明しなければない。だが、日本人として感覚的に持っている間の取り方、距離感などは、言葉では説明しずらい、理解してもらうのが難しいことが多々あ る。そうした経験を通して、自分の中の日本人を意識することになり、自分の踊りも変わって来たと思う。
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Q: ダンサーが怪我をした時はどうなるのか?
A: ツアー中のケがについては、全て保障されている。モントリオールに居る時に関しては、リハーサル中は必ず出る。ただ、モントリオール、カナダに関しては、一般でも医療費は無料。保険はカンパニーが払ってくれる。カンパニーの支払う保険へのサポート資金がモントリオールのダンス協会から出ている。
マッサージに関しても、治療に関わることであれば、出る。
Q: 前回、ベルギーにはアーティスト失業保険があると聞いたが、カナダではどうか?
A: 国としての制度はないが、辞め方に寄っては、カンパニーから多少支給される。例えば、女性ダンサーの妊娠退団に関しては、妊娠出産手当のようなものが支給される。
ダンサーは基本的に1年毎の契約で、毎年振付家と話し合いで更新するか否か、決めている。カンパニー側からの要請による途中退団の場合、2ヶ月前に本人に告知し、2ヶ月間は給料が支給される。契約を更新して継続年数が加算すると、1年毎に基本給に加給(1ヶ月20ドル)されていく仕組みになっているので、勤続年数が 多いほど給料は高いが、その代わりに、制作的な仕事や、WSなど、舞台以外の仕事もやっているようだ。
Q: 日本では縛りの多いカンパニーもあると聞くが、カンパニーに禁止事項はあるのか?
A: 特にはないが、最低限、スタジオに来て欲しいし、スタジオで作業するということが基本と思う。あとは、振付家であるマリーの要望に応じること。それにプラスして、自分がどう踊っていくか。
あちらでは、振付家は、振り(決められた踊り)をダンサーとシェアするという姿勢がある。ということは、もちろん、ダンサー側からの提案もできる。つまり、振付けが、単に振付家からダンサーに向かって伝えられるだけの一方通行ではない。
例えば、振付けが、ある決まった動きをただもらうではなく、「こういうイメージなんだけれども」と、イメージから相談されることもある。
同じ振りを与えられた時に、自分の身体性や能力を活かす方向での提案もできる。
Q: カンパニー以外の単発の仕事も受けられるのか?
A: 基本的に、カンパニーの仕事が忙しいので、まず実際問題、時間的に受けられない。
カンパニーに入団して以来、この6ヶ月間中、まとまって休みだったのは、今のこの夏休み8月1ヶ月と2週間。あとは、基本的にツアーがない土日は休み、フライト後1日はオフ(休み)だが、行く場所によっては難しい。というのは、ヨーロッパで1時間フライトの後に、場当たりすることもあるので。
一番長かった3ヶ月ツアーの後は1週間休みがあったが、1日リハーサルしてすぐ次のツアー、ということもある。
Q : ツアー中にダンサーが怪我した場合、どうするのか?
A: マリーのカンパニーには男性女性各5人いて、ツアー中に怪我をしたら、すぐに代わりのダンサーがカバーに入れるようにできている。リハーサル中から、誰がカバーをするかということも考慮に入れながらやっている。この部分のカバーをしてくれと言われて、舞台の袖でダンサーが本番中も練習していたりする。リハーサル 中も、居ない時にカバーが入る。ただし、そうやって抜けた後、カバーに入ったダンサーの方が良かったからと言われ、もうそのシーンには戻れない場合も多々ある。
Q: イタリアのバレエ団に所属しているが、イタリアでは、20℃以下になると屋外では踊れない決まりが在る。モントリオールではどうか?
A: 屋外は衣装にもよると思うので。(マリーのカンパニー衣装は布の分量が少ない)
レグランバレエカンパニーでは温度は決まっているらしい。
屋外といえば、イタリアのフィレンツェでは昼の屋外公演をやる予定だったが、リノリウム(床に敷くダンス用カーペット)が溶けたので公演中止となった。
バレエと違って、コンテンポラリーダンスでは、作品や衣装の形態がまちまちなので、そういった条件はまだ確立される途中にあるのではないか。
ちなみに、イタリアでは、傾斜面の舞台が多いので、そういう時は、1回公演終わる度に、ダンサー1人1人にマッサージが1回ずつついた。
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■JOU解説: 今回の会では、会場からの質問や補足情報が活発に飛び交った。度々、質問内容が項目から前後していたのを、文字記録上では、読みやすい様に、同じ項目内に分類させて頂いた。日本でカンパニーに所属しているダンサーや、日本でフリーランス活動をしているダンサーから、現在自分達の抱える問題や不安点改善のヒントを探す 為の質問などが出ていた。会の情報を、日本国内で活動するダンサー達はすでに、積極的、具体的に活用し始めていると言えよう。
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3: system information (education, creation, presentation) あちらの仕組み -7.劇場のシステム/クリエイション環境(場所、支援形態) -8.公演の支援環境(ツアーのこと、カンパニー運営環境など) カンパニー運営について、国家からの支援は直接はないが、州、市、ダンス協会からの援助を受けている。
カンパニーは、ケベック州()、モントリオール州(Conseil des Arts de Montreal)、国(Foreign Affairs Canada)からの支援で運営されている。加えて、ツアー収入と、カナダのダンス協会(Counseil des qrts et des lettres)、アーティスト協会(Canada council for Arts)、ケベックの協会、、、文化庁、財団的な半公的芸術支援機関が、運営を継続的にサポートしている。
ダンス協会では、カンパニー単位ではなく、プロジェクト毎に活動しているダンサーに対しての水準規定なども提示し、第三者機関としてフリーランスのダンサーと契約の仲裁など、労働環境を守ってくれている。毎年、千円とか二千円といったそれほど高くない年会費を支払い、会員になることで、組合に近い感じのサポートをし てくれる。
劇場システム カナダ・ナショナル・アートセンター、国立劇場など、大きな劇場では、銀行の協賛が必ずあり、協賛金額によって、パンフレットのロゴの大きさが、大きくなったり小さくなったりするので、企業支援の様子を知ることができる。
宣伝/チラシシステム フリーペーパーが充実していて、そこで情報を得ることができる。
Q: チラシはカンパニーが作るのか?劇場が作るのか?(どちらが宣伝チラシのお金を出すのか?)
A: チラシよりは、フリーの情報誌が主な情報源になっている。あとは、ネットやウェブでの宣伝。劇場は自分達のイベントスケジュールやイベントカレンダーのようなものを、数ヶ月、半年、あるいは1年毎に、それぞれの劇場周期で作って印刷してはいるので、そこには載る。
あとは、ダンスダンスフェスティバルというモントリオールとオタワのフェスティバルが毎年あり、そこのラインアップとして載ったりする。
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JOU:横道にそれるが、自分が日本に帰って来たばかりの頃、公演などのダンス情報を得るのにどうしたらいいか全くとっかかりがなくて困った。一度公演に足を運ぶと折り込みチラシが山のようについてくる。時にはどの公演に行っても同じチラシが重複する。エコの時代に紙資源的にも人的労働的にも、新しく間口を広げる意味でも、フリーペーパーなどの改善宣伝方法が生まれても良いのではないか?、と思うことが多々ある。
前田:日本、特に東京は公演数や劇場数が多すぎるから難しい。また、チラシを見て足を運ぶお客さんもいるので、折り込みチラシの良い面もあると思う。
JOU:日本ではプロとアマチュアの線引きが曖昧な分、やりたいヒトは誰でも公演できるという特色もあり、公演数は多い。全部の情報を網羅するのは難しいということは確かにあるかもしれませんね。
小野:多大な数の置きチラシ対策として、劇場置きチラシのサイズを小さくハガキサイズにしようという案もある。
今津:公演情報はフリーペーパーが主ですが、モントリオールの劇場にも置きチラシは存在します。
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カンパニーでは、アートディレクターの他に、マネージングディレクターとセールスディレクターが対等に存在している。お金の話しはセールスディレクターにすれば良いなど、窓口がはっきりしている。
前田:アメリカでは、エージェンシーはプロダクションマネージャーをやってはいけないという規定が在る。
今津:カナダでも似ている。ラララ・ヒューマンステップスのマネージャーから隣の仮名パニーに移ってマネージャーをしていたり、など、専門職として成立している。
ツアーマネージャー、リハーサルマネージャーがいるなど、分業制も確立している。
マリーのカンパニーでは、スタジオを持っている。ビルを借りて、その賃貸料、運営費に関して支援を受けている。他、ラララ・ヒューマンステップスなど、カンパニーの形態はそれぞれ異なり、オ・ベェチゴ(O Vertigo)は劇場を持っているし、マリーやラララでは、振付家は同じだが、レグランバレエには芸術監督が振付家とは別に居て、その人 が毎年違う振付家を選び、雇っている。
-9.ダンス教育の環境あるいはシステム ダンス教育でいえば、例えば、一緒に作品を作ったエマニュエルは、専門学校の先生をやっている。高校生の芸術鑑賞会にコンテンポラリーダンスの公演が選ばれ、スクールバスで学生達が見に来たりもするなど、日本に比べるとはるかに、観客の中に、コンテンポラリーダンスは浸透していると言える。また、ダンスについての考 え方も深い。
モントリオールフェスティバルでは入場無料の屋外ステージがあり、それによってどんな人も気軽に見ることができる。
劇場についている観客というのも存在し、彼らは、作品を選んで見に来る。
フェスティバルについている観客には、フェスティバルの公演の中から3つ選択予約できるチケットなどもある。
Q: モントリオールのチケット代はどれくらいか?
A: 小劇場で1500円、大劇場で8000−10000円が目安。ピナバウシュなんかは一万円。あとは、劇場にダンサー割引システムがあり、5ドル安くなったりする。
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■JOU解説: 劇場、公演、教育などのシステムについての情報に関しては、滞在年数や活動の仕方によって、アーティストが把握出来る芸術支援環境情報の範囲は限られて来る。分業が明確である環境においては、ダンサーとして働いている限り、マネージメントや制作的なことに関与する時間はなく、機会も必要もないと言える。
職業として確立されている社会の中でのダンサーとは、あくまでも自らの感性と身体性を磨き、創作現場でクリエイションに参加し、舞台上でダンスをする人であるからだ。
だが、そうしたダンス活動を通して、実感し把握出来ているシステム情報というのは、ある意味、渦中に携わらずとも知り得るほどに浸透しているという証であり、それはその人なりの立場で知り得たという、実感と真実を持って、語られることになる。
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Q: 先程から海外のシステムの良い話しばかりでしたが、ここは日本の方が良いと思うところはありますか?
今津:
モントリオールでは、コンテンポラリーダンスがメインになりつつある。すると逆に、民族的なもの、先住民ダンスなどは失われつつあると思う。また、移民を積極的に受け入れている政策の影響もあり、先住民は多いのだが、それ以上に、NYなどに近い混在感がある。日本には、まだ良い意味での日本的なものがしっかり残ってい るように思う。
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JOU補足:
海外の良いシステムと言う言葉があったが、日本に比べて恵まれている状況を作り出している海外のシステムが、必ずしも良い方向にのみ機能しているわけではなく、もちろん、それゆえの弊害も出ていると思う。この会は、海外の良いシステムを勉強して、それを真似しましょう、という会では決してありません。まずはそういう 環境で活動している異国の人々もいる、ということを知り、その上で、それでは日本の今の状況で、どういう活動をしていくか?一体何が出来るのか?といったことをそれぞれがそれぞれの立場で持ち帰って、工夫したり、考え始めてくれればいいなあと思っています。
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4: individual future 今後の活動、将来プラン、目標 -10.今津雅晴ダンス活動の今後の予定など これからも自分で作りたいが、今はカンパニーダンサーとして、始めたばかりでやることが一杯。最近ようやく余裕は出て来た。スタジオは自由に使えるので、そのうち何ができるか考えたい。
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その他質問 Q: カナダではダンサーは引退後何をするのか?どういう仕事があるのか?
A: 振付家になる、マッサージ師になる、教育プログラムに加わる、大学のダンス科とか。エージェントや舞台のテクニシャン(技術スタッフ)になる人も居る。
モントリオールは小さなソサエティなので、カンパニーでやって来たことと、これから自分がやりたいことが明確にあれば、そのキャリアを活かして道は開きやすいと思う。
Q: 新聞批評について
前回ベルギーでは、ダンス公演の新聞評は舞台初日に一般紙に掲載され、それを見てお客さんが来たりするという話しがあったが、モントリオールではどうか?
A: 一般紙に初日評は出る定例になっているし、フリーペーパーが毎週発行され、そちらには、公演1週間前にリハーサル取材をしたのが、記事として掲載されたりもする。もちろんカンパニーとしては、リハーサルに入れる記者は、誰でもいいと言うわけではないが。そういう情報も含めてのフリーペーパーが、毎週定期的に無料 で配布されている。
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■JOU解説: ダンサーを引退した後、どうするのか?
という質問は、大変興味深い。その起点に潜在するであろう不安要素も含めた個人的な問題、社会制度的な問題など、語り始めたら、さらに奥が深い話しになり得ると思う。こうした考えさせられる質問が、毎回どこかで出て来ることになどからも、この会から得る刺激は尽きない。
新聞批評や宣伝については、前回にも出ていたので、比較情報として面白いことになってきた。
海外で売り出す為の情報や、ノウハウを伝授したり、あるいは海外からの帰国者が自分の宣伝やプレゼンテーションをする会、ということは、他でもやっていると思うし、この会ではやらない。
あくまでも、ダンサーがどういうことを考えて活動しているのか?その背景としてどのような環境が存在するのか?ということの国や地域ごとの違いや共通点を含めた現状を認識し合うこと。そして、今後の自分達の居場所での活動に活かしてゆくための、そうした情報を提示するだけの、ささやかな種まきの場として、今後もゆる やかに継続していきたい。
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今後の今津氏情報補足: 2009年2月カンパニーマリーシュイナール来日公演 に参加
「オルフェウス&エウリディケ」
2009年2月1日(日)高知県立美術館ホール
2009年2月6日(金)〜8日(日) Theatre 1010(北千住)
2009年2月11日(水)滋賀県立びわ湖ホール
問い合わせ:03-5724-4666 国際舞台芸術交流センター
テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術
2008/09/01(月) 20:54:04 |
海外在住アーティストの話を聞く会
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今日は、海外アーティストの話しを聞く会の前に
打ち合わせが入っていたので
少々急ぎ気味に支度をし家をでました。
今回のカンパ箱は、先日の公演で
あっちゃんに差し入れでもらったお菓子の箱です。
昨日までお手伝いが見つからず、
どうなることかと思いましたが、
間際になって3人、
有り難い人々が集まってくれました。
ぎりぎりセーフの好運でしたが、
助けてくれる人がいるというのは、本当に幸せなことです。
今津氏は、海外へ行く前は東京で活動していたこともあり、
会に興味を持って来てくださった方の他、
同窓会のごとく、懐かしい人々も集いました。
トークも、彼の暖かさとざっくばらんなキャラクターが活かされて
前回の良さとはまた違った個性での、とても良い会となりました。
集まって下さった方は全部で31名。
自分も入れると、34名が、今津情報を現場で共有したことになります。
私は、自分の本番が前々日まであったこともあり、
前回告知のお手伝いをしてくださったノマドの熊谷さんも
ご自身の公演やイベントがあったので動けず、
今回も大した宣伝活動はできませんでしたが、
前回の参加者の方がお友達を連れて来て下さったり
ブログを見て興味を持って来て下さったり
うれしい結果となりました。
話も、ゆるさと真面目さの絶妙なバランスの中で
積極的な質問なども飛び交い、
刺激的で実り豊かな会となりました。
打ち上げ出席率も高く、それぞれに有意義な会話ができたようです。
会を重ねたことで改めて気づかされることなどもあり、
脳みそと心の両方が豊かに満たされた感のある
とても素敵な時間でした。
誠実なトークでがんばってくれた今津氏、お手伝いの皆さん、
お盆休みの中いらしてくださったご来場の皆さん、そして、
このような機会が可能となるために必要な
会場協力してくださった青山劇場に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
(カンパ報告、議事録などは後日またアップします)
2008/08/12(火) 23:36:34 |
海外在住アーティストの話を聞く会
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2008年8月12日(火) 18:30 open 19:00 start
第二回 海外在住アーティストの話を聞く会 場所:青山劇場(リハーサル室)
ゲスト:今津雅晴(マリーシュイナールカンパニー所属、カナダ在住)
入場無料(カンパ大歓迎)要予約
前回の記録はこちらです↓
http://odorujou.blog100.fc2.com/blog-category-8.html
会場アクセス
こどもの城 青山劇場
表参道駅B2出口から徒歩8分
渋谷駅から宮益坂(青山通り)方面へ徒歩10分
Bリハーサル室
こどもの城・本館エントランスからエレベーターで2階へ。
エレベーターホールを出て右へ進み、つきあたりがBリハーサル室です。
お申込み方法
e-mailで、お名前と連絡先電話番号をお知らせ下さい。
お申込み締め切りは、8月10日(日)です。
お申込み/お問い合わせ:
easttokyodance@yahoo.co.jp
DATTO2009@aoyama.org
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第2回
海外で活躍する日本人アーティストから、海外のアート環境を聞こう会
カンパニー・マリー・シュイナールのダンサー今津雅晴的視点からの海外ダンス事情レポート
ゲスト:今津雅晴(カンパニー・マリー・シュイナール所属/カナダ・モントリオール在住)
http://web.mac.com/masaharuimazu1/iWeb/Site/Welcome.html
http://www.mariechouinard.com/flash.html
日時:2008年8月12日(火) 18:45開場 19:00開始 21:00終了予定
場所:青山劇場 Bリハーサル室(アクセスは下記参照下さい)
入場無料 要予約 カンパ大歓迎
http://odorujou.blog100.fc2.com/
この座談会について
海外のカンパニーで活躍する海外在住の日本人ダンサーが増えつつある昨今ですが、
日本国内でも、ダンス公演企画は、今や各地に広がりつつあります。
この会では、それぞれ異なった地域でダンス活動をする方々の実体験を話して頂くことで、
こうした国内外のダンス事情の情報の交換、収集をすすめ、そこからまた、
新しい発想のプロジェクトや活動が、日本に生まれて来ることを期待しています。
今回は、カナダ・モントリオール在住の今津雅晴氏に、ダンサーとして海外のカンパニーと
契約するということ、創作活動や公演活動を支えるシステムなど芸術支援がどうなっているか、
などということを軸にしながら、海外でのダンス生活の様子を伺います。
トークの流れ
1: before and after はじめの一歩
-1.海外へ行く前の、日本でのダンス活動(ダンス歴)
-2.海外へ行く事になったきっかけ
-3.最初のダンサー契約のこと
-4.日本との違い、海外で始めて気づいた事など
2: Living and working あちらの暮らし
-5.雇用される側として
カンパニーダンサーの生活(1日、1週間、1ヶ月、1年の大体の様子)、求められること
-6.雇用する側として、自分でプロジェクトをする場合の日本との大きな違い
3: system information (education, creation, presentation) あちらの仕組み
-7.劇場のシステム/クリエイション環境(場所、支援形態)
-8.公演の支援環境(ツアーのこと、カンパニー運営環境など)
-9.ダンス教育の環境あるいはシステム
4: individual future 今後の活動、将来プラン、目標
-10.今津雅晴ダンス活動の今後の予定など
2008/08/12(火) 18:44:25 |
海外在住アーティストの話を聞く会
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わずか2時間のトークのうち、前半は、各項目についての回答をざっとして頂きました。
その中でもすでに、あまりにも日本とは違った状況
つまり、ダンサーがカンパニーから支払われる給料や国からの失業保険だけで暮らしていけること、振付家も同様に経済的にも条件的にも守られた環境の中でクリエイションしていけること
といったベルギーの状況を理解するまでに、時間がかかったように思いました。
そういう国も存在するということを知る、まずはそこから何かが始まればいいなあと思います。
さて、後半は、日玉氏個人が今現在興味を持っていることや今後の活動、そして、日本の状況に関わるQ&Aなど、非常に示唆に富んだ会話がなされました。日玉氏ならびに会場の皆さんの洞察力の鋭さ、理解力の深さが心地良い刺激となりました。
なお、以下の記録についての許可なき無断転載は固くお断り申し上げます。
******************後半の記録*********
4: individual future 今後の活動、将来プラン、目標 -10.日玉浩史ダンス活動の今後の予定など 現在は、ソロの作品を作る過程。身体の動きだけでいろいろなことができるということの再確認をしている。身体と言う言葉,文字にはそれだけで状態を表せる(漢字を書く)。アナロジーということに興味がある。認識論とか。
バーバラ・スタフォード著書「ビジュアルアナロジー」では、フォーサイスも傾倒したミッシェル・フーコーの「個に向かう均等でない平等」への疑問を提示している。例えば、現代では、ひとりひとりがバラバラであるが皆がipod持っているというような画一化が進んでるように見受けられる。スタフォードは個と類似の発見に注目し、それをもとにしたアナロジーを提案している。少し魔術的なことにも及ぶ。
びわ湖ホールが財政難という話を耳にしたが、そもそも琵琶湖にホールは必要なのか?劇場予算は日本では赤字にならざるを得ないであろう。考え方によっては、劇場でなくてもパフォーマンスはできるのではないか。
日本の過去をさかのぼれば舞踏の土方巽(ひじかたたつみ)がやってきたことがある。
今回の帰国では舞踏の田中泯(たなかみん)が農業を営みながら創作活動をしている。農業という枠ができる。枠がはっきりすることで実は自由になれることもある。
また、沖縄には、「ゆいまーる」という共同作業の持ち回り習慣がある。こういった風習を自分たちのコミュニティにも生かせる方法があるのではないか?
コミュニティというのは小さな社会の単位。それをどこまで動かせるのか、ということ。
日本の出版業界の友人との話しにも出て来たが、出版業界でも目指す場所がどこだか迷っている。どうしても、目指す先は売り上げ数に向かわざるを得ない。彼らの中でも、自分たちのテリトリーが見えなくなっているということを今回発見した。
今の時代は「高速大容量」を常時求めている。コンピューターやipodなど、「とりあえず使うかもしれない」可能性を保持するという姿勢である。そのため、自分のやりたいことが見えにくくなっていると思う。
田中泯の農業という作業的な縛りのように、枠をハッキリさせること。例えば、ただ「自由に踊って下さい」と言われてもなかなか踊れないが、「三拍子で踊れ」と言われたらその人それぞれの個性でもって踊る事ができる。
日本の職人技に代表されるゆっくりさ、アナロジー、ということにも惹かれる。日本も捨てたもんではない。
ただ、惜しい事に、昔ながらの道具造りを代表する職人の技術は危機に瀕している。
Q:日本でも古典芸能などでは良い批評家がいて、若手を育てたりしているが、海外の批評家はどうですか?
A:批評家に至るまでには、大学でカルチュアルスタディーといわれる分野を学ぶ。劇場の歴史、形態なども含めて勉強した上で書く。個人的にはダメと思う人もいるが、大旨きちんとした良い批評家が多い。
また、批評の出るタイミングも、必ず公演の初日の翌日に新聞に載るので、それが良ければ観客も増える。批評のシステムが社会の中で機能している。
Q:ふつうの人が手に取ってみれるところに載るという事ですか?
A:普通の新聞に出ます。日本の批評は公演が終わった数週間後だったりすると聞いたが、それは勿体ないのではないか?
Q:海外で劇場に足を運ぶということは特別な事ではないのか? 日本ではまだまだ少数に過ぎないが。
A:日本よりは劇場に足を運ぶ観客数は多いと思う。
ブリュッセルでは公演は大抵夜の8時から8時半に始まる。普通の仕事が終わってご飯を食べてから出かけることができる。終演後も劇場のバーが開いていて、そこでゆっくりと観客とコミュニケイションを取る事ができる仕組みになっているというもの大きい。
日本にはモノはたくさんある。システム的なものもすでにある。空き家や市の所有物など探せば、場所もあるかもしれない。
それらが本来の目的としてうまく機能されていない部分に働きかけ、相乗効果的にうまく機能するよう、改良できる余地があるのではないか?
*************
そして、この後、皆で後片付けをし、15名ほどが2次会へ。
ノマドの熊谷さんが予約してくださった居酒屋の大きなテーブルを全員で囲んで、さらに熱心なトークが続きました。
いろんな意味で、実り深く豊かな会話が成された夜でした。
時は新月。
人や状況の本質的な部分とか、これからの課題とか
いろいろなものが浮き彫りにされたように見えました。
具体的な着地点はわざと設けませんでした。
まずは、異国の常識を、知る。世界の中の日本の状況を知る。
その先、どういう活動をそれぞれがしていくか、といったことは
わずか数時間の対話では見つかる類いのものではありませんから。
ゆっくり持ち帰って、じっくり考え始めれば、いいのだと思います。
自分の持ち場へ帰ってそれぞれがやってもいいですし、
ここで出会った人達が個人的に、改めて時間を設けて
そこここで会話を続けていってもいいと思います。
その種まきこそが、この会の狙いなのですから。
とにもかくにも、第1回が無事盛会に終わりました事、
皆様に心より御礼申し上げます。
本当にどうもありがとうございました。
テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術
2008/06/08(日) 22:21:26 |
海外在住アーティストの話を聞く会
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6/3開催の海外のダンサー話しを聞こう会語録前半です。
当日、会場には26名。
限られた短い時間ではありましたが、熱気のある会が行われました。
その半数以上は二次会に残り、さらに終電まで話が続けられました。
なお、以下の記録についての許可なき無断転載は固くお断り申し上げます。
座談会について:
海外のカンパニーで活躍する海外在住の日本人ダンサーが増えつつある昨今ですが、日本国内でも、ダンス公演企画は、今や各地に広がりつつあります。この会では、それぞれ異なった地域でダンス活動をする人々の実体験を話して頂くことで、こうした国内外のダンス事情の情報の交換、収集を図り、そこからまた、新しい発想のプロジェクトや活動が、日本に生まれて来ることを期待しています。
今回は、ベルギー在住アーティストの日玉浩史氏に、ダンサーとして海外のカンパニーと契約するということ、創作活動や公演活動を支えるシステムなど、芸術支援の形態がどうなっているか、などということを中心に、海外でのダンス生活の様子を伺いました。
トーク内容
1: before and after はじめの一歩 -1. 海外へ行く前の、日本でのダンス活動(ダンス歴) 岡山で高校のダンス部は女の子が多いと聞いて入部。その後、ブレイクダンスやバレエを経て日大芸術学部に入学。東京バレエ団へ入る。
-2.海外へ行く事になったきっかけ 東京バレエ団にいたその頃、90年代はヨーロッパのカンパニーが来日公演をし、作品を日本で沢山見た。92年には川口隆夫氏のアタダンスに参加し、コンテンポラリーダンス体験もした。バレエ団の年功序列が肌に合わず、93年にロンドンのラバンセンターへ。25歳。
-3.最初のダンサー契約のこと ラバンセンターに入った2ヶ月後、オーディションに合格。ベルギー。ブリュッセルのカンパニー「ミッシェル&メイ」とフルタイムダンサー契約を結ぶ。言葉がよくわからなかったので適当にサインした。その後95年にブリュッセルで一番大きなカンパニー、ローザスと契約し今日に至る。現在はフリーランスでも活動。
-4.日本との違い、海外で始めて気づいた事など ダンサーとカンパニーが契約を結ぶということ。そこには、労働条件、給料が明記されている。
クリエイションに関しては、与えられた振りを待つのではなく、振付家が提示した全体のコンセプトをつかみながら、自分なりの提案をしていく作業をダンサーがするということが一番の大きな違いであった。そうでない振付家もいるが、自分の関わったカンパニーに関しては、振付家は、ダンサーが出して来たものに対して編集者のような役割で作品をまとめていく。
例えば、ローザスでストラビンスキーの「フォルチネラ」という作品作りをした時には、まず音楽の分析を皆でやった後、それぞれテーマを与えられてそこからダンサー達が動きを作るというような作業をしていった。
2: Living and working あちらの暮らし -5.カンパニーダンサーの生活(1日、1週間、1ヶ月、1年の大体の様子) ローザスの場合は1年毎の契約。経験数で給料が決まる。自分は当初、それまでの4−5年間がプロとしての実績として計算された。税金が沢山引かれるが、その代わりに、失業保険などの制度がある。契約中は手取りで毎月15-17万円位もらえる。
ローザスのタイムスケジュールは、毎朝9:30から週代わりの講師による朝のウォーミングアップクラスから始まる。昔はそうではなかったらしいが、今では18:00には終了。ローザスはブリュッセルで一番大きいので半ば公務員みたいな勤務状態。
他、ニードカンパニーでは朝は10:00から。
大体のカンパニーは1年に1本、あるいは2年に1本の新作を3−4ヶ月かけてクリエイションする。クリエイションの合間に旧作のツアーが入る事もある。基本的に土日休み。ツアー等で土日が潰れると月曜に代休があったりもする。
-5-2.カンパニーダンサーに求められること 振付家の要求に応えられる能力と技術。個として自立して作品の中に入り、振付家の意図を受け取り、発展させることができる能力。かつ、コミュニケーションが取れる。一緒に作品作りができること。
-6フリーランサーとしての暮らし 現在自分は今年からローザスとはパートタイム契約で、以前参加した作品(旧作)のツアーにのみ参加。仕事のない時は失業保険をもらっている。EU外ダンサーの失業保険への適応は、4年間1日も切れずにフルタイムで働いた後に、無期限の許可がもらえる。おすした制度により、何もしなくても暮らせる状況はアーティストとして不安が少ない。
フリーランスで自分が作る側になる時 自分のプロジェクトを立ち上げる方法は様々。企画を立てて文化庁のような所へ助成金を申請する時は、予算と、5箇所以上の劇場での上演仮契約が必要とされる。予算の半分以上はダンサー、振付家に賃金として支払われなければならないという規定がある。大体1人雇うと、税金入れて30万円で手取り15万円という予算になる。
Q:日本ではバイトしてお金を貯めて公演をしなければならないが、海外ではそうしないでキャリアアップできるのか?
A:もちろん、パースの学生等、バイトしなければならない人もいる。が、作品を作りたい人へのサポートシステムが沢山ある。
→次のシステムに関することとだぶるので、そちらの説明にうつる
3: system information (education, creation, presentation)あちらの仕組み -7.劇場のシステムークリエイション環境(場所、支援形態) 作品を作りたい人へのサポートシステムは沢山ある。ひとつは文化庁枠。もうひとつは、劇場枠。日本と違って劇場は国から予算をもらい、芸術監督、制作、裏方、オーケストラ、レジデンスカンパニーなどを雇っている。劇場は、自分の場所で上演する作品のプログラミングをし、そのための作品の買い取りをする。持ち込み企画であっても劇場とのつながりのから、場所を無料で使わせてもらえたり、交通費も支給されたりする。
大劇場では独立予算が国から出ている。
今度自分がソロを上演する予定のアントワープの小劇場は、スタジオ的なところでアパートもついている。場所だけのつもりで持ち込んだら、上演に対して1000ユーロくれると言われ、そんなに必要ないので保留にしてある。
-8.公演の支援環境(ツアーのこと、カンパニー運営環境など) 大規模なツアーでは、EU各国の各劇場が予算を分担して出し合い、サポートするシステムがある。共同プロダクションという。
ベルギー国内の各劇場でも同じような共同サポートシステムがある。
-9.ダンス教育の環境あるいはシステム ローザスの学校パーツにはいろいろなカリキュラムがある。バレエ、コンテンポラリー、などダンスのテクニッククラス、指圧、太極拳、音楽分析、社会学、哲学、解剖学、など勉強しながら、振付、ローザスのレパートリーをやる。振付けの発表会、ショーイングスペースは劇場のように完備されたいる。ローザスがらみですでに劇場とのつながりができているので、近年では学生作品のツアーでドイツやフランスのポンピドールなどで上演されている。また、同様に、ローザスと各劇場とのつながりの中で、劇場の持つ余剰予算情報や企画などについての情報配信など、卒業生サポートも行われている。
Q:文化庁,国唐の支援などベルギーでは予算はどこから出ているのか?企業スポンサーはあるのか?
A:失業保険や創作支援など、税金から予算は組まれている。企業スポンサーはあっても、企業の宣伝を公演内でしなければならないので、アーティスト側が嫌ってあまり受けない。コンテンポラリーダンスはあまりメジャーでもないので、企業側でもそんなにやっていない。もちろん、個人レベルでのつきあいの中から、デザイナーによる衣装提供等はある。
が、これはベルギーの話。イタリアなどは国からアートにお金が出にくいのでデザイナーからの支援等が行われていたりする。
Q:劇場の客入りはどうですか?
A:多いと思う。入らない事はない。有名でなくても、初日明けて評判良ければ客は入る。が、客層はある程度決まっていて同じ顔が多く見いだせる。
Q:ベルギーでの活動で、フリーダンサーとしての契約というのはあるのか?
A:最初は無理。例えば、10/1-9/31の1年契約をして、その後、次のカンパニー契約は10/1,契約が切れた翌日から続けていくということを3回、4年間つながるとOK。間が1週間でも空いてしまうとダメ。
Q:10年間でのダンス教育事情は変わったか?
A:外(カンパニー外、ブリュッセル外)のことにはあまり詳しくないのでわからない。ロンドンコンテンポラリーはイギリスではいい学校。オランダはロッテルダム・ダンス・アカデミー。パーツができたことで、アメリカからも先生が来れるようになった。
A:(前田)80年代にはムードラというベジャールの学校があって、ローザスの振付家アンヌテレサも学んだ。他には、ロンドンのラバン。ヨーロッパの全体数としてはそんなに増えていないと思う。カリキュラムは流動的で時期に寄って違う。他にはピナバウシュの学校もある。
学校としては、パーツの一人勝ちのような印象を受ける。パーツの教師はウィーンの夏のWSフェスティバルでも教えている。
Q:学校の運営はどうなされているか
A:パーツは学校法人になっている。ベーゼットベアという。
以下続く:
テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術
2008/06/07(土) 12:02:36 |
海外在住アーティストの話を聞く会
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海外で活躍する日本人ダンサーから 海外のダンス環境を聞こう会 ゲスト:日玉浩史(ベルギー。ブリュッセル在住)
2008年6/3(火)夜 18:30 open 19:00start
千駄木の汐見にて
千代田線千駄木駅徒歩3分
要予約 (6/1締め切り)
easttokyodance@yahoo.co.jp
座談会について: 海外のカンパニーで活躍する海外在住の日本人ダンサーが増えつつある昨今ですが、日本国内でも、ダン ス公演企画は、今や各地に広がりつつあります。この会では、それぞれ異なった地域でダンス活動をする 人々の実体験を話して頂くことで、こうした国内外のダンス事情の情報の交換、収集を図り、そこからまた、 新しい発想のプロジェクトや活動が、日本に生まれて来ることを期待しています。
内容:
今回は会場時間の都合により座談会のみ
座談会「海外ダンス事情」
海外在住者ならではの視点からの、海外ダンス事情レポート 。
例えば、ダンサーとして海外のカンパニーと契約するというこ と、創作活動や公演活動を支えるシステムなど、芸術支援の形態がどうなっているか、などということを中心 に、毎回共通の10項目を基軸として、海外でのダンス生活の様子を伺います。
トーク内容
1: before and after はじめの一歩
1-1. 海外へ行く前の、日本でのダンス活動(ダンス歴)
1-2.海外へ行く事になったきっかけ
1-3.最初のダンサー契約のこと
1-4.日本との違い、海外で始めて気づいた事など
2: Living and working あちらの暮らし
2-1.カンパニーダンサーの生活(1日、1週間、1ヶ月、1年の大体の様子)
2-2.ダンサーとして求められる事とか?
3: system information (education, creation, presentation)あちらの仕組み
3-1.劇場のシステムークリエイション環境(場所、支援形態)
3-2.公演の支援環境(ツアーのこと、カンパニー運営環境など)
3-3.ダンス教育の環境あるいはシステム
システム、仕組みについてのアンケート、みたいな感じです。
4: indivisula future
個人の今後の活動、目標、将来プランなどその語り手の立ち位置を話してもらいます。
テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術
2008/06/03(火) 11:13:17 |
海外在住アーティストの話を聞く会
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